サラリーマンの英雄たち 4
確かに、会社を離れたら、今の給料の半分も稼げない・・・。
男たちが黙って聞いています。
「俺の親父は中小企業で病弱だったから、本業で得る収入の有り難さと脆さ、副収入で得る金の有り難さを骨身に沁みて知っていた。
失業すれば、その日から来ない金、定年で打ち切りになる金。それは信用できない金だと。
だから、妻や子供が稼いでくれるのを感謝する表現でもあったのでしょうね。
副収入にはゼロを一つ足して勘定せよ。
これが、わが家の金銭哲学でね。
だから、どんなにささいなアルバイトも、喜んでやったよ。
アルバイトの1万円、それは本業の10万円なのだ、と言い聞かせて」・・・。
病弱な彼の父は、遺産の代わりにそれ以上の財産を子供たちに残したわけです。